2011年3月11日に発生した東日本大震災から、国内産業は力強い回復を続けています。被災地では数多くの事業所が被害に見舞われましたが、従業者の復興に向けた強固な意志に加え、国内同業者からの支援もあり、徐々に明るい兆しも見え始めています。とはいえ、復興に向けた課題は山積しており、円高による輸出産業の苦戦も予想されることから、わが国の産業界の先行きは予断を許すことができない状況です。こうした環境において、日本のモノづくり産業の今後の動向は、これからのわが国の浮沈を左右するといっても過言ではありません。
日刊工業新聞社はモノづくりに関連した展示会「モノづくりフェア2012」を2012年10月に福岡市博多区のマリンメッセ福岡で開催します。このフェアは前身の展示会から数えて今回で28回目の開催となります。近年は成長著しいアジアの国々からの出展も受け入れており、アジアと一番近い九州においてビジネスマッチングの場を提供しています。
また九州地域は年間150万台の生産能力を誇る国内最大級の自動車生産集積拠点です。「モノづくりフェア」では「九州自動車生産推進コーナー」を設け、自動車メーカーの動向や地場企業とのマッチング、産学連携などの最新情報を提供してきました。本展示会では自動車のほか次世代技術などさらに広くモノづくりに関するさまざまな展示や情報発信を行い、日本の製造業が進むべき道を模索していきます。
日刊工業新聞は創刊以来、モノづくりや中小企業を報道の対象として、常にこれらのテーマに沿った活動に取り組んできました。今後もこの姿勢に変わりはありません。つきましては貴社の優れた技術や製品の紹介、業務改善のご提案、さらにはビジネスマッチングの場として、この展示会へのご出展をご検討いただければ幸いです。
2012年1月
日刊工業新聞社