日刊工業新聞社は九州のモノづくり産業の振興に資する産業見本市「モノづくりフェア」を毎年、福岡市で開催しています。35回目を迎える今回のテーマは「モノと動かす ヒトの心」です。九州の産業界は自動車関連産業などで磨いた高度な基盤技術を背景に、アジアに開かれた産業拠点としての役割を強めています。
一方で国内産業は少子高齢化や社会ニーズの多様化、グローバル化、さらにロボット、AI(人工知能)を含めたIoT(モノのインターネット)の進展といった大きな変化を迎えています。そうした中で製造現場の生産性向上は自動化、省力化、デジタル化がますます加速し、ネットワークのつながりは業種を超えた新分野へとビジネスの幅を広げています。
そこで本展示会は九州域内外の新たな価値を生み出す新技術、新製品、新サービスの最新情報を発信してまいります。併せて災害が続く昨今。IoT関連技術を生かした強い企業づくり、地域づくりに向けた防災関連機器コーナーも新設します。新たな取引先開拓につながるマッチングの場の創出に注力し例年以上にモノづくりでつくるソリューションを提案してまいります。
この展示会がモノづくり産業にかかわる多くの来場者に有益な情報を提供し、九州地域内外のモノづくり産業の発展に貢献できれば幸いです。来場者、出展者双方にとって本展示会が有意義な場となりますよう、全力を尽くして取り組んでまいります。