博多菓匠 左衛門、
田中好治氏インタビュー

もの探訪#3
「銘菓博多ぶらぶら、
新たな顔を見せる。」

 福岡県古賀市に本社・工場を置く博多菓匠左衛門。商品ラインナップにもある「博多ぶらぶら」は博多銘菓として長く愛されています。また「博多ぶらぶら」といえば、パッケージやローカルCMで使用されている特徴的なキャラクターが印象的です。

 有限会社左衛門・代表取締役の田中好治氏は、福岡市菓子協同組合理事としても活動されています。左衛門の一年間の動向、5月に開催される西日本食品産業創造展(以下:食品展)での活動についてお話をお聞きしました。
(聞き手・西日本食品産業創造展展示会事務局)

意欲的に変化 、
より美味しいを届ける

―この一年を振り返ってみてどうでしょうか。
 2020年2月頃に会社の利益が減少したときどのような対応をしていくべきか想定しました。新しい取り組みも、売上が減少した店舗の対策もする必要もありました。そんな中で新しい需要もあり、外出を自粛していた背景のなか県外からお土産品の取り寄せをしたいお声もいただきました。

―新しい取り組みについて。
 鮮度管理・在庫管理のIT化を導入し、常に美味しい商品を買っていただけるよう取り組んでいきたいです。また、他でなく左衛門の商品を選んでいただくために季節限定で販売をするなど、販売方法にも工夫を凝らしていきたいと思っています。

―店舗の売上対策について。
 お土産品しか置いていなかった店舗に、ラインナップを追加させてもらい、手に取ってもらえる機会を増やしました。商品構成を調整することによる変化を試しています。

つながりを育む、
機会を創出

―食品展での福岡市菓子協同組合の取り組みについて。
 会場ではお菓子作り体験などを通じて、菓子業界への興味を持ってもらえる活動を行っています。また技能士に受かった方には講師となり人に教える機会の場として活用していただいています。

―もし、展示会場に左衛門として出展するなら。
 ぜひ参加してみたいですね!新商品を開発し、なおかつ店舗では試せない仕掛けを用いて提案してみたいです。

―今後の方針について聞かせてください。
 新商品の開発を続けるほか、古賀市の観光資源になる商品も作りたいと思っています。食品に関わらず、博多ぶらぶらのパズルや親子で楽しめる菓子作りキットなど考案中です。

―本日はありがとうございました。
※当日はマスクを使用してインタビューを行いました。写真撮影時のみ外しています

今年は延期された大創業祭についても聞いたところ「コロナが落ち着いたら大創業祭に代わるキャンペーンを行いたい」という。博多ぶらぶらが現れるのも楽しみに時期を待ちたいと思います。

企業情報

有限会社左衛門

代表取締役田中好治

本部・工場〒811-3105 福岡県古賀市鹿部335-19

TEL092-944-1311

FAX092-944-1055