日刊工業新聞社は、九州のモノづくり産業の振興に資するべく産業見本市「モノづくりフェア」を毎年、福岡市で開催しています。37回目を迎える今回のテーマは「逢うチカラ 強さツナガル」です。
世界で猛威を振るう新型コロナウイルスは生活を大きく変えました。リモートでのやり取りの利便性が認知された半面、実際に顔を合わせることの大切さを再認識する機会にもなりました。私たちは、現物に手を触れ、相手の息づかいや熱量を感じる、リアルなコミュニケーションを通じた、展示会で「逢う」ことの力を信じています。対面でのやり取りが難しくなっている時節ではありますが、感染拡大を防ぐ施策を工夫し、皆さまにビジネスの「コミュニティ=つながり」を築き、強くしていただける場を今回も提供いたします。
モノづくりにおいては「コネクティッド=つながり」が主流になりつつあります。IoT(モノのインターネット)をはじめ、自動車におけるCASEに代表されるように、製品や設備、機器、サービスが相互に、また社会と接続する世界がすぐ近くにやってきています。他方で九州では、自動車や半導体などの確固たる「サプライチェーン=つながり」が構築され、産業と経済の基盤となっています。モノづくりは素材、部品、設備、現場、システム、そして人材やサービスといった、つくることの連なりです。そして、モノづくりフェアもそのバリューチェーンの重層性を体現した展示会であると自負しております。
本展示会が、モノづくり産業にかかわる多くの来場者に有益な情報を提供し、九州地域内外のモノづくり産業の発展に貢献できれば幸いです。来場者、出展者双方にとって、本展示会が有意義な場となりますよう、全力を尽くして取り組んでまいります。
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