3次元設計・開発・プリンターコーナー
当社では、2020年7月に金属3Dプリンター(SLM280PS)を導入し、加熱コイルを一体造形で製作している。加熱コイルの最弱部であるろう付けを無くし、コイル寿命の安定・向上を図り、更に、金属3Dプリンターでの造形により、製作期間の短縮、設計自由度の向上も図ることが可能となった。
高周波焼入れにおいて、加熱コイルは品質・コストの両面より重要なアイテムである。加熱コイルは銅でできており、機械加工した銅部品をろう付けで接合して組み立てている。弊社での実績では、加熱コイルが破損する要因の約90%が「ろう付け部に亀裂が入り、そこからの水漏れ」であり、ろう付け部が最弱部位となっている。
【3Dプリンターでの加熱コイル造形の目的】
①3Dプリンターで造形することにより、現状のろう付けコイルの最弱部である「ろう付け部」が無くなる為,コイル寿命の安定、更なる寿命向上が可能。 ⇒目標:10万ショット(10万個焼入)以上
②3Dプリンターで造形することによるコイル製作期間の短縮。 ⇒現状:約30日を9日以内
③3Dプリンターでの造形では機械加工ができない形状も造形可能であり、コイル設計の自由度が向上する。
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